「ちびせみ」と「ヨヨとネネ」に思うこと

私はこの漫画シリーズが好きです。

まずは何よりがいい!

予測不能でデタラメチックな魔法が飛び出すのを、ちゃんとかわいく、美しく、そして不思議に描くセンスと技術は、もう感動ものです。

そして、背景の描写や、ちょっとした普段着や小物のデザイン、女の子たちの年齢に応じた可愛らしいしぐさ演出等、どれもが作者さんの強いこだわりで丁寧に描かれており、読み返すごとに楽しみを見つけることができます。

created by Rinker
¥660 (2020/08/14 01:48:32時点 Amazon調べ-詳細)

ufotableの作った映画も好きで、これは劇場に3回行ってみてきたほど。

魔女っ子姉妹のヨヨとネネ

2013年12月28日
監督挨拶回にも行って、劇場に出た ヨヨネネ焼きそば ももらって帰りましたとも。 ちょっと終盤詰め込みがアレでしたけど、とにかく原作愛あって好きでしたね。

おさかな
ていうか、この記事書いてる途中でufotable不祥事のニュースがw 勘弁してくださいよ。私はこの映画以来、鬼滅含めてufotable応援してるんですからw
ていうか、鬼滅のバトルエフェクトのあのかっこよさって、絶対にこの「ヨヨとネネ」の経験が活きてると思います。 てか、まだ見てない人見ましょう。
created by Rinker
¥7,980 (2020/08/14 01:48:33時点 Amazon調べ-詳細)

気になって、期待して、思い直した

気になった

最初に見て興味を持ったのは、魔法使いの家族ファンタジー話で、金髪にくるくる巻き毛で元気な幼女少女「ヨヨさん」と、茶色い髪でしっかりものお姉さんの「ネネさん」と、口にヒゲを蓄えたお父さんが出てきて、

おさかな
あれ、これうちの「セミーロ」の、お話とキャラ設定のコンセプト似てない?

と思ったことでした。

【Semiro!】セミーロ(13才)

2018年8月14日

【ちびせみ】キャラクター紹介

2019年1月28日

【実家のちびせみちゃん】司書は妖精 レディブック 【魔法幼女漫画】

2019年8月10日

でもまあ、これをみて「似てる」とか思うのも自分くらいでしょう。 それでむしろ、私はこの漫画が好きになりました。

おさかな
「セミーロ」たちは1998年に描き始めた漫画で紙に印刷した同人誌も残ってるんですが、自分の漫画読み返すと黒歴史クォリティ…w

期待した

  1. 各話読み切りの短編連載
  2. 魔法をあくまで「不思議で理解の範疇を超えるもの」として扱う
  3. 現実世界との行き来が無い「ハイファンタジー」
  4. 魔法使いを「エリート」として扱う覚悟

この4つは、私が「ちびせみ」でやりたかったことで、「ヨヨネネ」でもがっつりこの形式でした。

特に4つ目の「魔法使いをエリートとして扱う」は嬉しいところです。 というのは、ストーリーテリングにおいて 「努力しても到達できない高みの存在」 を許容するのって、実は覚悟が要るんです。

このご時世、とにかく 「等身大」 「共感」 が大事で、魔法自体も、どういう仕組みでどうやって使っているのかを、常人でも理解できないといけない風潮があります。

使えないにしても、「魂が持つ魔力を精神力で練って…」 とか 「世界に満ちたマナをイメージで再構成して…」 など、魔力なり技術を持ってさえいれば誰でもできるぐらいでないと、理解と共感を得にくいんですよね。

それを、「常人にはわかんないからw」でスパーっとぶった切って、圧倒的な奇跡とパワーを唐突にぶつけてくる「魔法使い」の振る舞いは、幼児的でもあり、天使や悪魔の圧倒感に通ずる魅力もありで、私は結構好きなんです。

おさかな
個人的に、自分がしっくりくる魔法使いの特性を見せてくれたのは、「涼宮ハルヒ」の長門有希ですね。会話はできてるし意思の疎通もできてるような気がするが、その力の出どころや理屈は説明してもらってすらサッパリで、ていうか正直意思疎通すらもアヤシイ。

彼女を通して本体である「情報統合思念体」を知覚した常人の男の子は、その知性のごく一部に触れただけで異常な多幸感を受け、それを恋だと錯覚してしまいました。面白いよなあ。あの人のラノベはとかくキャラが推されがちですが、しっかりSFなのにファンタジーにも近い、独特なセンスが好きです。

魔法なんて不思議なものなんだから人間にはわからない。それを把握して使いこなす魔法使いなんて超人なんだから勝てるわけない。

そういう連中を「ぼくのかんがえた さいきょうの まほうつかい」として出すだけなら誰でもできますが、そんなチート存在を許容したうえで、ちゃんとお話を作ってオチまでつけるのって、結構ホネが折れると思いますよ。

おさかな
ほんと「自分で描かなくても、自分の見たいものはこの人が描いてくれるわ」 と思ったものです

思い直した

なのですが、この作者さんの描いていく方向が、やっぱり自分とちょっと違った

私は「魔法」&「魔法使い」って何だろう? を 見たいんですよね。

  • 「不思議な物」として理解を超えたものではあるけど、本当にそんな物があったら常人はどんな反応をするんだろう?
  • そんな超常的な力があって、なんで人間みたいに3度のご飯食べて仕事してるんだろう?
  • 超・長寿とか不老不死なんて存在がいたとしたら、そいつらの思考ってもう人間と全然違うんじゃないか?

などなど、思考実験な性格もあるんです。 漫画で描くことでそれが見えるんじゃないかと。

一方、「ヨヨネネ」での魔法は、なんていうかこう、「予言」によって世界の運命ってのがすでに決まっていて、その中で「無敵の存在」を演じるために与えられた「属性」な感じがするんですよね。

主人公のヨヨさんは「33歳で世界征服をする」という「予言」のもとに生まれて「無尽蔵の魔力」を持つ、「勝ち確の属性」です。 彼女の周りのエリート魔法使いたちも得意な魔法は皆それぞれ違うんですが、結局は「最強で絶対勝てない人たち属性」

おさかな
実はこの漫画、膨大な世界観設定があって、単行本ではそれらの一部も見られるんですが、登場人物のプロフィールには「無限」「無尽蔵」「最強」などの問答無用な属性がやたらと使われており、すこし執念じみたものを感じました。

魔法使い = 巨大な「世界」という名前のシナリオの中で「最強」の役割を演じる存在。 悪魔とか天使に近い?

そして彼女たちは、それを自覚しているフシもあります。 運命に沿った行動をしていると自覚しながらも自由に行動している。 「人間と違う思考」の点で、魔法使いにはダブルシンキングとかがあるのかもしれませんね。

以上は私の的外れな解釈かもしれませんが、これはこれでとても興味深く、面白い。 私はこの世界での魔法使いのお話をもっともっと読みたいです。

ただ、「魔法ってなんだろう」「魔法使いと共に暮らすってなんだろう」という、私の見たいものを描いてくれることは無いでしょう。

おさかな
下手くそでも、趣味として魔法ファンタジー漫画「ちびせみ」を描いていく理由ができました

そんなこんなで

これからも私は、「ちびせみ」で見たいものを模索しつつ、「ヨヨネネ」の続きも楽しみにしていこうと思います。

素人の思い上がりと言われそうですが、ヨヨさんとネネさんはやっぱり、ちびせみとショートとイメージが重なって、特別に好きなキャラクターです。 その次がニルスかな。

今は連載が無い状態ですが、最終回を迎えたわけでもないですし、時間が空いての再連載の目があることを、ただひたすらお祈り申し上げます。 また読みたい!

以上、掃除をしていたらヨヨネネのBDが出てきて懐かしくなったのでつづった、「ちびせみ」と「ヨヨネネ」つぶやきでした。

よく読まれている記事