Flash CS5.5 で入稿原稿を作る修羅の道

 Flash CS5.5 を使っています。昔、アニメを作っていたので何でもこれでやってしまう様になった感じですが、漫画での印刷周りでは長いこと苦労しました。ここではそれについて書こうと思います。

※今のCreative Cloud に移行してないのは高いから。これまでのCSのアップデート費用が3万円くらいだったので、これまでは2,3年に一度3万出費すればよかったのが、Creative Cloud にすると毎年3万弱の出費になり、ついていけなくなったです……。

印刷機能が薄いFlash
まあ、Flashは元来アニメやWebコンテンツを作るためのソフトなので当たり前なんですが、Flash はフレームの画像描き出し機能……しいては印刷機能が弱いです。

Flash のドキュメントサイズの上限は、8192 x 8192 ピクセルなので商用誌の漫画原稿用紙(B4:6100 x 8600ぐらい)のサイズに対応できません。じっさいに絵を描く部分である、余白を抜いたタチキリまでの描画領域だけなら 5500 x 7600 弱でよいので何とかいけそうなのですが、 CS5.5 だとそれすら最終的にPNGやBMPに書き出そうとすると、(おそらく)バグって半分くらいしか描き出されません。

 

よくよく Adobe のQ&Aを見ると、実はCS5.5 でのドキュメントサイズの上限は タテヨコをかけた「面積」にあたる、16,777,215 ピクセルだと書かれています。8192 x 8192 というのはタテヨコの長さ上限を示しただけだったんですね。 5500 と 7600 をかけると 41,800,000 なので、確かにこの「面積」は上限をオーバーしています。 それで一瞬「なるほど」と思いかけたのですが、それだったら 4割しか描き出されないはず。 なのにじっさいやってみると半分以上は描き出されている……どうも腑に落ちません。 色々謎です。

 

偶然(たぶん)が重なりギリOK
それで色々試してみたのですが、偶然良い設定の組み合わせを見つけました。まず、アクションスクリプトを2.0に戻します。その上で描き出しのオプションの「スムージング」をOFFにしてアンチエイリアスしないようにすると、8192 x 8192 ピクセルの画像がまるっと描き出せます。面積上限の16,777,215 ピクセルとは一体何だったのか。

これなら、どっちみち描線を非アンチエイリアス化しないといけない漫画原稿なら何とかなります。 「スムージング」が必要なカラー原稿の方は、印刷所入稿時はモノクロ原稿の半分の解像度(dpi)でよいので、これならギリギリ「スムージング」をON にしても描き出せる……。

……何という、綱渡り….たぶん、たまたまなんでしょうが、この綱渡りの天の配剤にはびっくりしましたわ。

 

Flash CS5.5 で漫画原稿を作る
まとめるとこんな感じです。

  1. アクションスクリプトを 2.0 に戻す。
  2. 原稿用紙のタチキリまでの描画範囲をFlash 上で作画。
  3. 「スムージング」をOFFにしてアンチエイリアスを切ってPNGに描き出す。
  4. カラー原稿は半分のサイズで書き出し後、解像度を600→300dpi にして元の原稿サイズに戻す。

 

ちなみにCS6以降では……

CS6 以降では、8192 x 8192 ピクセルが素直に「スムージング」ありで描き出せます。  8192ピクセルの縛りは健在ですが。 さらに、CS5.5 までは、作成中のキャンバスサイズの上限が 2880 x 2880 ピクセルだったのに、CS6 からは8192 x 8192 ピクセルで作業ができます。ベクターイラストなのでキャンバスのサイズは関係なさそうにも思えますが、キャンバスが大きいと画面のズーム深度が全然違うんです。

ぶっちゃけ、CS6 ほしいですね……。 CS6は、Animate CC になる前の最後の買い切り版の「Flash」でした。なぜ私は、一昨年までにアップデートしておかなかったんでしょう。すでにAdobe は買い切り版の販売は終了しています。

……非常に後悔しています。orz

 




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