コーヒーメーカー「珈琲王」に思うこと

「美味しい」けど、濃くはいるので要調整

「ハンドドリップに迫る味」「下手な人が淹れるより旨い」と噂の、ハリオの「珈琲王」。 私も愛用してます。

私は普通にハンドドリップもしますが、確かに珈琲王は美味しくはいるので重宝してます。 しっかり杯数ごとの蒸らし時間で淹れてくれますし。 これだけの味で5杯とか沢山淹れるのは時間も手間もかかりますので、助かります。

なにより、実勢価格が9000円前後と、このスペックにしては安いのも嬉しいですね。ドリッパーとサーバー部分がそのまま普通に円錐ペーパーフィルターのハンドドリップに使えるのもまた素晴らしいです。

大きさも手ごろで、場所をとらないのがとても良いですね。 3合炊きの炊飯器と並べてますが、高さは別として大体それくらいの占有面積です。

ただ、ずっと気になっていたのは「どうも濃くはいる」んです。

まあ、メーカー指定の適量とはいえハリオさんも、私がどんなを好んで、そしてどんなコーヒー豆をどんな焙煎でどのくらいの挽き目で用意しているかなんて判るはずがありません。 なので、最初はお試しで数杯淹れて味を確認して、そこからコーヒー粉の分量を調整してました。

ですがその調整の度合いが、いつも「少なく」する調整で、しかも「結構差が大きい」んですよね。 例えば3杯淹れる際には2杯分の粉で充分というか…。 5種類くらいの豆を試したのですが、一様にそんな感じです。

マニュアルを見ると、珈琲王の計量スプーンは、一杯130mlに対して8g となっています。 これは普通…少ない方での普通ですね。ハンドドリップだと10g が普通ですが、まあ、コーヒーメーカーだと大体 8g ですので、一般的な分量だと思います。

でも、やっぱり濃い気がする…ていうか計量スプーン、手で持った感触的にもちょっと大きいような。

量ってみたらやっぱり多かった

なんかこう、気味が悪いので重さを改めて量って見ました。 豆の種類や焙煎度合いによって重さは変動するので、中煎り中挽きのブレンドでチェック。

すると…なんと12g もあるではありせんか。

マニュアルには8gと書いてあるのに…!

これはいくらなんでも差があり過ぎですね。 どうりで濃くはいるわけです。

 

趣味の世界は対応の楽しみとはいえ…

とはいえ

まあ、そういうことだと判れば、こういったことに対応していくのは、これはこれで楽しみの一つでもあります。ちょっと考えてみます。

今後は基本8掛けくらいのコーヒー粉の分量で淹れて、それで微妙ならきちんと重さを量って対応していけばOKということになりますが…それではちょっと問題が出てきそうです。

例えば2杯で淹れようとすると粉は1.4杯分が適量ということになりますよね。 そうすると、珈琲王ではお湯のかかり具合とか蒸らし時間とかが宜しくなくなってしまいます。 特に、お湯のかかり具合は結構クリティカルかもです。

というのは、珈琲王のお湯の注ぎ口は複数あって、杯数に合わせて円状に配置されているのですが、それの直径が入れた粉の直径より小さいと、粉でなくペーパーフィルターにお湯がかかってしまいます。 ちゃんと抽出できませんね。

と言うことは…

粉を少なくする調整ではなく、水量(出来上がりの容量)を多めにする調整にした方が良さそうです。

つまり一杯 に粉 8gでいいところを12gと、1.5倍入れているので、水も1.5倍いれると。

となるとこの珈琲王は最低杯数が 2杯なので、2x1.5 …つまり最低でも3杯分のコーヒーができることになりますね。

うーん……ちょっとそれは残念ですね。 最低でも3杯って…。

 

見えてきた「珈琲王」の事情

というのはもともとこの「珈琲王」、「最低杯数が2杯」なことすら商品として弱点でした(実際、Amazonとかのレビューでも「最低杯数2杯」については評判悪いです)。 私は2杯ならギリギリ許容範囲だと思って購入したのに…ちょっと残念です。

まあ、確かに、ハンドドリップでも少数杯を美味しく入れるのは難しいんですよ。 有名な喫茶店のいくつかでも、ハンドドリップのコーヒーを注文すると2杯分(カップとポットでいただく)出てくるお店もあったりします。

つまり、この価格帯の機械でちゃんとしたコーヒーを1~2杯で淹れるのはムリだったってことなんですかね。 それで「最低でも3杯から」だと売れないから、「3杯分の粉を使って2杯」という形で、技術的な問題をクリアしてるってこと…? 濃く入るけど、そこは好みの問題と割り切ってして売っている……とか?

うーん…

それにしたって、あの計量スプーンの分量表示はよくないと思います。 いくら粉の状態によって変わるとはいえ、元がたかだか 8gの計量対象で、+2g以上の誤差(私の環境では4g)があるのは「計量」スプーンとして致命的かと。

安価な「作れればOK」なコーヒーメーカーと違ってこれは「美味しいコーヒーを飲みたい人」むけの機械なのですから、せめてコーヒー粉の重量については「このスプーンでは多めに入ることがあります」程度でよいので、注意喚起の但し書きが欲しかったところですねえ。

 

わかった上で…

ちょっとマイナスな事も出てきてしまいましたが、「珈琲王はこういう奴なんだ」ということが自分なりにもろもろ腑に落ちました。

・水は1.4~1.5倍の量を淹れる。

・できあがりの最低杯数は3杯から。

この付き合い方で行く限り、「珈琲王」は私にとって美味しいコーヒーを淹れ続けてくれます。 ハンドドリップの道具も持ってますし、どうしても1~2杯で淹れたければそっちを使っていこうかと。

コーヒーは嗜好品。趣味の世界ですので、クセのある道具を理解して使っていくのもまた楽しいものです。 これからもこんな感じで道具と対話しながら付き合っていこうと思います。

最近は週末の朝に5杯淹れて、朝食で一杯飲んで残りは魔法瓶(500ml)にINで回してます。

いくぞ珈琲王! 今日も5杯頼むぜ!