吉野屋・すき家・なか卯・松家の記事が終わったので、今回は番外で「思い出」コラム。
吉野屋 in America の「YOSHINOYA USA」です!
かれこれ15年以上前、アメリカはサンフランシスコで仕事をしていた時期があったのですが、その時の「ジャパン成分」摂取ポイントの1つに「YOSHINOYA」がありました。
ただ、アメリカでは安全面的な理由で「生卵」がメニューに無いのが悲しかった……。 やっぱり牛丼は生卵をかけないと物足りないですよね……。
無ければ持って行けばいいじゃない
ということで、日系のスーパーマーケットで「生食してもOKな卵」を買って、YOSHINOYAに突撃したことがありました。
サンフランシスコには当時「ジャパンタウン」というのがあって(今もありますが、現在はもはや “アジアタウン” とのこと)、そこで日本の日用品が手に入ったんです。 それで卵も日本人向けに、こういうのがあったのでした。 ちょっと高かったですけど。
別に、テイクアウトしてやってもよかったんですが、同僚と話しているうちに面白くなってしまって4~5人でお店へ。 YOSHINOYA は吉野屋と違ってU字カウンターとかはなく全てテーブル席。 隅っこの席で敢行。
YOSHINOYA の牛丼は、陶器の丼ではなく、発泡スチロールのテイクアウト容器でそのまま提供されます。
今はどうか知りませんが、当時は普通サイズだと丼型、ラージになると長方形のランチボックス型でした。 一応箸もありましたが、ランチボックス型を食べるのならスプーンが食べ易かったですね。
マクドみたいなカウンターで注文して、受け取ったらレジ脇に七味と紅しょうがを置いてある台があるので、そこで好きにトッピングして着席するスタイルでした。
ともあれ、そんなこんなで生卵をぶっかけて食べた Beef Bowl は……。
普通にバカなことしたなと思いますが、若気のいたりです。 特にジロジロ見られるような事は無かったですが、普通にアメリカ人にはこんな印象だったかと。 やっぱり今思い返すと恥ずかしい(苦笑)。
ただ、ひとつ追記しておきますと、当時(2000年前後)のその YOSHINOYA はどっちかっていうと低所得者層が行くお店で、雰囲気もこんなに明るくなかったですし、こんなかわいい女の子なんていないような所でした。 なのでこのイラストでは盛ってます。 白人のお客もあんまり見なかったですね。
ある意味、ゴノレゴの「いつケンカが始まってもおかしくない」吉野屋な雰囲気が
ただ、この YOSHINOYA のサンフランシスコ店、2003年か、あるいはそのもうちょっと前くらいに閉店しちゃいました。 そんなにヘビーローテで利用していたわけでもないので結構後になってから知ったのですが、その時は割りと凹んだものです。
サンフランシスコ市内にあって、思い立ったらパッといける立地は重宝だったのですが残念……。 今、あの辺りだと Cupertino 店。 Apple 本社のすぐ近くですね。 Apple社員の胃袋を支えている一柱に YOSHINOYA があると言えなくもないのかな(笑)。
でもってロサンゼルスでチェックすると10軒ものYOSHINOYAが……!
これから察するに、サンフランシスコは確かいま世界一地価が高いエリアの1つと聞いているので、YOSHINOYAが不調なわけではなく単に家賃の高い場所を嫌っただけで、事業自体は好調なのかもしれませんねえ。
吉野家でなくYOSHINOYA。YOSHINOYAに幸あれ!
最近調べて知ったんですが、YOSHINOYA USA は、2016年にロゴを変えたんですね。 ちょっとお洒落です。
最初見た時は
アルファベットと記号だけのつまんないデザインだな
なんて思いましたが、 このロゴだったらTシャツとか普通にいけそうだし、そもそもYOSHINOYA USA ではチキン丼やBBQ丼も人気で「牛丼屋」のイメージに寄せすぎるのが得策でないという事情もあります。
「YOSHINOYA」のブランドで「丼メニューが美味しい店」として打ち出した方が良い、という判断なのだろうと推測します。 そうして改めて見てみると、中々悪くないなあと。
いつかまたアメリカに行くことがあったら、YOSHINOYA 探して行ってみたいですねえ。 流石に生卵は持参できないと思いますが(笑)。
以上、牛丼絵日記の番外編「YOSHINOYA USA の思い出」でした!