iPad pro お絵描き中の 首・肩・腰の痛み軽減に役立つスタンドのレビュー! カスタムでさらに便利に。

iPadPro、机置きでの長時間作画は疲れる……

iPadProで、本格的にお絵描きすると首肩腰が痛くなりますよね?


まあ、iPadProに限らず液晶タブレット全般もそうだと思うんですが、重さがほぼ無くて位置をちょいちょい変えられる紙とは違い、iPadはそこそこ重いので位置はほぼ固定です。

そして、なまじ画面上での拡大縮小が思いのままにできてしまうので頭・目の位置もほぼ固定。 しかも大抵は真下を覗き込むという無理な姿勢なので、本当に首・肩・腰が痛くなります(少なくとも私は…)。

今回はそれを軽減できる、便利で角度可変なタブレットスタンドについて私の奮闘記を書きつつ、その活用法を紹介したいと思います。

その辺にある物で何とか…できなかった

最初は iPad pro を、こんな感じで本などを使ってナナメに置いて描いていたんですが、私はけっこう筆圧をかけて描くんです。 それである時、微妙に iPad pro が「しなる」手ごたえを覚えまして…。 これはやばいと止めました。

そして、今度は上記に加えて厚めの雑誌をナナメの支えにしてみましたが、これはこれで iPad pro がずり落ちるのと、下をのぞき込むという首への負担は全然減ってないことに気付きました。

つまり、角度だけで無く、高さも良いあんばいに調整できないとダメなんですね。

それでその時、液タブにも流用可能なスタンドが何種類かネットで話題になっていたので、藁にもすがる思いで一番ギミッカブルなのを買ってみたというわけです。 …これが結果的には大正解でした!

素のままでも結構良いものだったのですが、いくつか不満な点もありましった。

そこでこれに加えて試行錯誤カスタムした結果、最終的には自分にピッタリな環境を作れて、首・肩・腰の痛みを軽減できました。もう3ヶ月ほどこの環境で作業していますが、満足しています。

では、下記にそのてん末をまとめていきます。

KKaMMのスタンド! もうこれが無いと描けない!

これがそのウワサのスタンドです。 名前が「ノートパソコンスタンド パソコンデスク PCスタンド」と、あって無いような名前なんですが。本来はノートPCスタンドなんですよね。

なんか脚部が昆虫みたいでややキモいですが気にしない。

 

3000円弱と、まあ、お手ごろな価格なのではと思います。※楽天だと2019.02.17現在はノートPC用の冷却ファン付きの高い奴しか売っていないので要注意です。

これが、3x2箇所15度刻み360度で角度を変えられる仕組みになっているので、自分の体と環境に適した角度、高さにスタンドの盤面を調整できるんです。


この高さ、やり様によっては50cm以上の高さまで盤面を持っていくことも可能です。 強度的にはちょっと不安ですが(笑)。

ていうかですね。この360度という無駄に自由な関節の可動域が妙にワクワク心をくすぐると感じるのは、私だけでしょうか…?

「ミクロマン」とか「トランスフォーマー」とか「合体ロボ」とかをいじるのが好きな男の子なら、これいじってるだけで変な脳汁出ますよ。たぶん。

強度も思ったよりあり、画台として充分に機能します。 スタンド自体も滅茶苦茶軽くて、片手で上げ下げ出来るほど。

私はこれで、まず「首の痛み」がほぼ無くなりました。 とにかく、高さを調整できたことの恩恵が一番大きいですね。肩、腰 も半分くらいに軽減されたと感じています。 もう、これ無しには描けません……!

しかもこれ、畳むとすっごく小さくなるので、収納もカンタンです。 そこそこ軽いので出先に持っていけます。 バラす必要もありません。

でも、効果的に使うには要カスタム !?

ですがこのスタンド、私が使う分には強度的に不安なのと、その他いくつか、このままでは少々使用がきついところがありました。

そこで、ちょこちょこ雑貨で補強&工作で、カスタムしてみました。 結構、皆さんの参考にもなるのでは…と思います!

  1. 力をかけるとスタンドがズリズリ動いてしまう
  2. 盤面が金属なので、iPad pro が傷ついてしまう
  3. 盤面下部のでっぱりが邪魔
  4. ジョイントの強度がちょっと心配

1・スタンドがズリズリ動いてしまう対策

盤面がナナメになるので、ある程度力をかけると当然スタンドは前方に押されていきます(角度にもよりますが)。 堅い机の上に置いて筆圧をかけると結構ずれるんですよね。 このスタンドの良い点である「軽さ」が裏目ったとも言えます。

そこで使用したのがこの「滑り止めマット」

ちゃんと機能すれば何でも良いと思います。 私はキッチン用の滑り止めマットで一番安いのを買ってきてサイズに合わせて切りました。 100均で大きいサイズのがあったら、それでも良いと思います。 これでまあ、何とかなりました。

wacom の板タブ(カッティングマットをかぶせてある)も使っているので、それもマットの上に。

スタンドの下に板タブ(intuos3 の ワイド版)が収まるのは、何気にすごく便利です!!!!

作業が進んで板タブにチェンジ! となったら、ひょいっとスタンドをどかせばいいんです。 スタンドは超軽くて片手で上げ下げできます。

私は近所のドンキホーテで、50cmで350円くらいのを買ったんですが、通販だと150~500円と開きがありますね。

手触り確認できないと不安ですが、まあ、手間を惜しまずに近所の実店舗で実際に見て買った方が良いかもしれません。

 

2・盤面が金属でiPad pro が傷つく対策

私は iPad pro などのツールが多少傷つくのは気にしないタチなんですが、レンズ部分の突起が思ったよりガリガリするんですよね。

レンズはサファイアクリスタルで超硬いとは聞いてますが、精神衛生上宜しくないです。

また、このスタンドは本来ノートPC用なので、空気冷却がはかどるように盤面に穴がたくさん空いてるんです。 ここにレンズの突起が引っかかるのがイライラするんです。

そこで活用したのが、ダイソーシリコンラップ。 丸い形のもありますがここは四角で。それと大きいサイズがお勧めです。 似たような商品は他にもあるので、それを試してみても良いと思います。

本来はレンチン時のフタや保温用のラップ的な用途や、瓶のふたを開けるときのグリップに使うものなんですが、これが ipad pro と スタンドとの設置面の緩衝材としてメチャクチャ優秀なんです!!!

ツルッとした部分を下にして盤面におけば、流石はラップ。いい感じに吸着してずれません。 そして逆サイドのツブツブ面が、いい感じにレンズ部分の突起の凹凸を吸収しつつ、適度な摩擦力を発揮!

もう、これのために発明されたんではないかと思うほどのしっくり感なんです。

私は、大きいのと小さいのを使って、iPad pro を縦置き・横置き、どちらも大丈夫なようにしています。

↓ 上部にある小さい奴は、11インチの iPad pro を横向きにして置くと、ちょうどレンズの突起が当たる位置になっています。

「傷つく」とかを気にしなくても、スタンドに置くときに割と雑に置いても安心なのが良いですね。

これが無いと、そうっと置かないと「ガン!」とか鳴ってちょっと怖いんですが、このシートがあれば「パタン」優しいリアクションになります。 嬉しい!

3・盤面下部のでっぱりが邪魔

【まず前提として、これは11インチまででしか有効利用できないやり方です】

このスタンド、盤面からのずり落ち防止のためにある、下部のでっぱりが大き過ぎるんですよね。

本来はノートPC用なのでこの高さは仕方ないんですが、iPad pro ではちょっとしんどい…。

何ていうか、これだと左手置けなくて邪魔なんですよ。 自分にとってこれはつらいです。 右手の方も、書道のようにひじを浮かせて描かないといけないですし……。

そこで発想を転換。 盤面を上下逆に使うことにしました。 一番上のツマミの角度を360度回すことで、盤面の最上部を下側に向けることができるんですよ。 こうすれば「でっぱり」は上にくるので、邪魔になりません。

そして、下にずり落ちないようにするために、このクッションテープを使いました。 両面テープ付きのウレタンぽい奴です。

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これなら高さが5mmくらいしかない上にウレタン素材なので柔らかく、手を上に置いても痛くないです。

ていうか、必要な分にカットすれば良いので、iPad pro の短い辺に収まる長さにすれば、そもそも手が当たりません。 横置きにしても、そのくらいの長さがあれば全くずれずに受け止めてくれてばっちり安定もします。

※テープをさらに縦に切って幅を7mmくらいに切るとしっくりきます(カッターで楽に切れます)。

ただ、前提も描いたように、これは11インチまでの小ワザです。

というのは、スタンドを上下逆に使うことによって、この本来のでっぱりが上に…つまり天井・上限となってしまうんです。

盤面を超えるサイズの物は「でっぱり」につかえてしまうので置けないんですよね。

まあ、12.9インチを横置きでしか使わなければ全然アリですけれども…!

ていうか、スタンドの盤面のタテ幅が、11インチ iPad pro の縦幅に、クッションテープ(7mm)を合わせたサイズにぴったりです。

タテに置くと、こんな感じにすぽっと収まります。 最初試したとき、思わず笑ってしまいました。

これで「でっぱり」を排除できました! 自分としては、これじゃないとちょっと描きづらいですね。 対応できてほっとしてます。

※このクッションテープですが、こんな風に張ることで、ペン置きを作れたりします。


その上にあるのは小さい鉄板を貼り付けたものです。 Apple Pencil2 がそこにくっつきます。

ちなみにこの「小さい鉄板」は、前にレビューを描いた、初代 Apple Pencil 向けのおすすめグリップ「FRTMA Apple Pencil用グリップ(マグネット付き)」の付属品だったりします(笑)。

4・強度対策

特に、前述の「3」をやっていると、盤面を支えるスタンドの強度が非常に心細くなります。 このスタンド、盤面と脚は金属製なんですが、それをつなぐツマミのジョイント部分樹脂製で、はっきり言って弱いんです。

両手を完全に乗せたり、ましてや筆圧をかけつつブレない線を引くために若干もたれかかるなんてもっての他です。 まあ、本来はノートPC用のスタンドなので、当たり前のことですけれども。

「3」をやっていなければ「気をつけて使っていれば無問題」だとは思うんですが、私はやってしまっているので、こんな感じで対応しています…。

つまり…

急に原始的になります(苦笑)。 クッションというか、支えられる物体なら何でも。 それ以上の説明は不要ですね……。

というわけで、やっぱり重宝! コタツにもなる!

というわけで、上記のようなカスタムをしつつ私はこのスタンドを活用しております。

9.7、10.5インチはもちろん、特に11インチを使用の人にとってはおあつらえ感すらあります。 12.9インチの人にとっても、横置き使用を前提にすれば、充分に役立つのでは?

とかく取り回しがよくて重宝するので、私は気に入っております。

さて重宝と言えば私はこの冬、このスタンド布団乾燥機と組み合わせることによって「コタツ」を錬金することに成功しました!

布団も乾くし暖かいしで一石二鳥です。 可変がはかどるこのスタンド……他にも色々と錬金できるかもしれませんねえ。

まあ、コタツの話はアレとしても、このスタンドはiPad でなくともポータブルな液タブ全般で便利だとも思いますので、気になった方は、試してみてはいかがでしょうか?

この記事が、皆さんの楽しいデジタルお絵描きの一助になれれば、幸いです。

※以下に、登場グッズのリンクを改めて貼っておきますね!

【メール便発送】 ショックノンテープ N864
エーモン(amon)

【iPad pro】ストレージはどのくらい要る?【お絵かき目線】※2020.11.05更新

2019年11月5日

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