iPad Pro 11インチ感想。100%ではオススメできない…。(お絵描き目線)

11インチ描画エリアは神! でもそれ以外は…。

届いて三日経ちセットアップも済んで本体からアクセサリ周りも一通り試せました。 ここらで冷静になった今、この新型 iPad Pro(11インチ)について、改めて感想をまとめてみようと思います。


ざっくり書いてしまうとポイントは3点。

◎「片手で持てる本体サイズで11インチ画面は神」
△「でもコスパが低い」
▲「物理的には前の方が良かった」

とにかく、10.5インチモデルの本体サイズに11インチもの描画エリアを確保したことは、お絵描きユーザーにとっては「神」進化です。 何が嬉しいって「片手で持ったまま絵を描ける11インチ」は、「机の上に置いて使う12.9インチ」とは次元が違うんです。 特に漫画ネームのようなラフを描く際には、この取り回しの楽さが際立ってくるでしょう。


iPad Pro その物の仕様はものすごいハイスペックです。 …でも、とんでもなくハイスペックになってはいるんですが、コスパを考えると割に合わなく思います。 前モデルの10.5インチ型と比べて最安モデルでも “定価で”2万円の差がありますが、正直、お絵描き重視で買う人にとっては、さほどの違いは感じられない気がします。 さらに Apple Pencil2 については、初代のより4000円も値上げしているのに、漫画を描くようなお絵描き人間向けにとってはグリップを装着できなくなったため、ぶっちゃけ劣化していると私は思います。> 参照記事

本体については、描画エリアの増大は神進化だったのですが、側面が平らになったことで拾いづらくなりました。 指のとっかかりがなくなったので机の上にペタンと置いてしまうとちょっと掴むのが面倒です。

また、せっかくギリ片手で持てるサイズと重量なのに、角が立ってしまったことで手の平や指にエッジが当たって少々痛いです。 物理的な持ち易さという点では、10.5インチから劣化していると私は感じました。
(というか持ち易さで言えば、9.7インチの良さを改めて痛感…)

そんなわけで私は、

お金があって、初めてお絵かき用に iPad Pro を買う人で、前回書いたこの記事に納得した人 にはこの 11インチをオススメします。

でも、10.5インチを既にお持ちのお絵描きさんには、11インチはオススメできません。

9.7インチをお持ちのお絵描きさんは…描画エリアがグッと増えるので…いっそのこと…10.5インチをオススメします。 9.7から10.5に買い換えること自体コスパどうよって話ですが、そう言いたくなってしまうくらい11インチはコスパが低いと感じました。 Apple Pencil も買い換えないで済みますし。

どちらにせよ、2台併用する方針であれば11インチはダンゼンありですよ!

※そんな訳で、11インチを強く推していた、購入前の11インチを押す過去エントリーに注記を追記しました。

 

今回は「新機能優先」で私の期待とかみ合わなかった印象。

平らになった本体側面についてですが、やっぱり 私は以前のカマボコ的な丸みのあるシルエットの方が「機能美」があって好きでしたね。

上述しましたが、平らだと拾いにくく片手で持ちにくい。 一言で言うと「手に優しくない」。

ただこれは、わかるはわかるんです。 おそらく今回のこれは、 Apple Pencil2 を磁石充電させるためのデザインをこそ「機能美」として昇華させた結果なのでしょう。 新機能の実装にともない、ここが前の持ち易さとのバーターになったと。 ……この平らな側面は「今回の機能美」として評価すべきなのでしょう。

ただ、その肝心の Apple Pencil2 の充電が、グリップを付けてお絵描きする私にとっては残念な仕様だったので(関連エントリーはこちら)、本当に残念ながら、私にとってこれはバーターになっておらず、平らな側面は「機能美」に見えないんですよね…。

(こんな充電方式(あるいはApple Pencil2 の形状)だったら、無い方が良かった…)

アート用ガジェット向けのディレクションでは無かったような。

その Apple Pencil2 なんですが、何といいますか Wacomさんのようなデジタル画材屋さんの視点が無いゆえに、画材としてはちょっとズレた進化になってしまった印象です。

今回のApple Pencil2は、短くして重心も調整して取り回しを良くした所までは良かったのですが、「そもそも形が画材として持ちにくい」という一番の問題点をスルーしています。 欧米の手が大きい人たちなんかは、普通につらいと思うんですが、どうなんでしょうかね。

いや、 Apple さんはこの Apple Pencil2 を、画材としてはとらえてなかったのかもしれません。  iPad Pro は 高性能タブレット。Apple Pencil も画材ではなく、ビジネスパーソンが持ち歩く高性能タブレットの 1ツールであると。

初代 Apple Pencil の時にはペンの形状を自分用にカスタムするという、「グリップを物理的に追加する」アプローチが生まれもしました。 ですが、Apple Pencil2 ではグリップを付けると充電もペアリングもできなくなり、事実上このアプローチが Apple さんに完全否定されてしまったのは、ちょっと悲しいですね。

(もちろん、何も手を加えない Apple Pencil で、びっくりするような美麗な絵を描くアーティストは星の数ほどいらっしゃいますが)

そんな訳で 私にとって Apple Pencil2 は「アート的な宣伝をたくさんやってた割には、アートユース軽視なんだな」と、ちょっと購入前の印象とはかみ合わない印象のガジェットになりました。

 

 

…と、ここまで書いてちょっと判ったこと

iPad Pro は液タブではありません。 なので、ペンのすべり具合は液タブとしてはあまりよくありません。

なので、ユーザーは「ペーパーライク保護フィルム」というものを貼って、液タブとして十分に使えるようにカスタムします。 …で、前段での 「Apple Pencil2 はグリップを付けると充電できなくなる」の話は、言ってみれば

「ペーパーライク保護フィルム」を貼ったら充電できなくなる。に近いことをやってるって事なんですよね。

 ……書いてみれば大した事でもないんですが、なんかすっきりしました。

ていうか、タップで消しゴムの機能は要らなかったので、物理的な充電手段を残すか Qi 対応をしてほしかったなあ…。

総括:「片手で持てる限界サイズの液タブ」としては最強?

超強力なCPUとグラフィック性能、Face ID がタテヨコどちらでも認識したりなど、新型の iPad Pro は本当に未来のガジェットになってきてます。 自分も男の子なので、すごい技術とパワーが小さなボディに入っているガジェットに燃えてこないと言えば嘘になります。 ただ、それを活かしきるんならスプリットも最大限活用できる 12.9インチの方が向いているのでは…という感じです。

私は、携帯しつつ絵を描ける「片手で持てる限界サイズの液タブ」としてこの11インチを推しているので、10.5インチからのスペック向上部分はそこまで響かない印象ですね。

ともあれ、自分の場合は、Apple Pencil2 に一応のグリップをつけての充電はできるようにもなったので結果オーライです。 タップ消しゴムが使えないのは残念ですが、私はWacomさんのペンタブでも物理ボタン全部無効にして使ってないような人間です(使わないのに誤動作しますので…)。

なのでガジェットの機能をフルに使えないからって別に気にはしません。

ともあれ、引っかかっていた事を文字に起こせたことで頭の中でもろもろ整理できました。 一応の納得です。

これからこの相棒と一緒に、お絵描きはもちろん、様々なことを試して遊んで見ようと思います。

以上、駆け出しお絵描き人間の、新型 iPad Pro(11インチ)の、改めての感想でした。

 




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