iPad Pro 11インチ。100%ではお勧めできないけども…(お絵描き目線)【19.0711 調整版】

iPad pro 11インチを実際に使ってみての実感。

iPad pro の11インチ。 本体からアクセサリ周りも一通り試せました。

ここらで冷静になった今、この新型 iPad Pro(11インチ)について、改めて感想をまとめてみようと思います。

結論ぽいことを先に言ってしまうと、良い物だがあんまり手放しではお勧めできない iPadと言えそうです…。

おさかな
(2019.07.11)読みづらい所や説明の足りていない所を、言い回しふくめ結構調整しました。 レイアウトや記事の順序を変えたりしつつも内容自体は変えていません。より意図が伝わりやすくなったのではと思います。
PR

 

11インチ描画エリアは神! でもそれ以外は…。


ざっくり書いてしまうとポイントは3点。

おさかな
◎「片手で持てる本体サイズで11インチ画面は神」
△「でもコスパが低い」
▲「物理的には前の方が良かった」

とにかく、10.5インチモデルの本体サイズに11インチもの描画エリアを確保したことは、お絵描きユーザーにとっては 神進化 です。 何が嬉しいって「片手で持ったまま絵を描ける11インチ」は、「机の上に置いて使う12.9インチ」とは次元が違うんです。 特に漫画ネームのようなラフを描く際には、この取り回しの楽さが際立ってくるでしょう。


iPad Pro その物の仕様はものすごいハイスペックです。 …でも、とんでもなくハイスペックになってはいるんですが、コスパを考えると割に合わなく思います。

前モデルの10.5インチ型と比べて最安モデルでも “定価で”2万円の差がありますが、正直、お絵描き重視で買う人にとってその高スペックは、さほどの違いが感じられない気がします。

また、 Apple Pencil2 については、初代のより 4千円も値上げしているのに、漫画を描くようなお絵描き人間にとってはグリップを装着できなくなったため、ぶっちゃけ劣化したと私は思います(これについては下記関連記事でがっつり書いています)。

【消しゴムタップ無念】Apple Pencil2 のグリップは、これしかないかも?【追記あり】

2018年11月7日

本体の形状については……

描画エリアの増大は神進化だったのですが、側面が平らになったことで拾いづらくなりました。 指のとっかかりがなくなったので机の上にペタンと置いてしまうとちょっと掴むのが面倒です。

平らだと拾いにくく片手で持ちにくい。 一言で言うと「手に優しくない」。

剥き身でカバーを使わずに、頻繁に置いたり持ち上げたりする使用スタイルの人には、ちょっと面倒なフォルムだと思います。

また、せっかくギリ片手で持てるサイズと重量なのに、角が立ってしまったことで手の平や指にエッジが当たって少々痛いです。 物理的な持ち易さという点では、10.5インチから劣化していると私は感じました。

以前のカマボコ的な丸みのあるシルエットの方が「機能美」があって好きでしたね。

カマボコ型をやめた経緯はわからなくもないが……

ただこれは、わかるはわかるんです。 これは Apple Pencil2 を側面に磁力吸着させて充電させるためのデザインであり、意図されたものです。 つまりこの平らな側面は「今回の iPad pro の機能美」として評価すべきなのでしょう。

そしてその結果、この新機能の実装とのバーターで、前の持ち易い形状が廃止されたと。

おさかな
でも、少なくとも私にとっては、この肝心の Apple Pencil2 の磁力吸着充電が、良いものでは無かったんですよね。

……Apple Pencil にグリップを付けてお絵描きする私にとって、それを否定する今回の充電方式は残念な仕様だったので、私にはこれはバーターになっておらず、平らな側面は「機能美」に見えないんです。

(こんな充電方式(あるいはApple Pencil2 の形状)だったら、無い方が良かった…)

 

PR

Apple Pencil 2 :画材としての進化は感じられず

Apple Pencil2 なんですが、何といいますか Wacomさんのようなデジタル画材屋さんの視点が無いせいか、画材としてはちょっとズレた進化になってしまった印象です。

今回のApple Pencil2は、短くして重心も調整して取り回しを良くした所までは良かったのですが、「そもそも形が画材として持ちにくい」という一番の問題点をスルーしています。 欧米の手が大きい人たちなんかは、普通につらいと思うんですが、どうなんでしょうかね。

いや、 Apple さんはこの Apple Pencil2 を、画材としてはとらえてなかったのかもしれません。 iPad Pro は あくまで「高性能タブレット」。Apple Pencil 2 も画材ではなく、ビジネスパーソンが持ち歩く高性能タブレットの 1ツールであると。

おさかな
「画材」としてではなく「文房具」みたいなイメージでしょうか。

初代 Apple Pencil の時には、この(一部の人が感じる)持ちにくさを「グリップを装着」して、物理的に解決する流れが生まれました。

ですが、Apple Pencil2 ではグリップを付けると充電もペアリングもできなくなりました。 事実上このアプローチが Apple さんに完全否定されてしまった形に思えます。

(もちろん、何も手を加えない Apple Pencil で、びっくりするような美麗な絵を描くアーティストも沢山いらっしゃいます)

そんな訳で 私にとって Apple Pencil2 は「事前にアート的な宣伝をたくさんやってた割には、アートユース軽視なんだな」と、ちょっと購入前の印象とはかみ合わない、残念な印象のガジェットになりました。

ていうか、タップで消しゴムの機能は要らなかったので、物理的な充電手段を残すか Qi 対応をしてほしかったなあ…。

11インチをオススメしたい人

というわけで、私は、初めてお絵かき用に iPad Pro を買う人(9.7や10.5からの買換えでない)で、 予算(お金)があって、今回の記事を読んだ上で納得な人には、 11インチをオススメします。 なんたって、とにかく10.5インチの筐体に11インチのディスプレイが収まっているのは本当にすごいことです。

でも、10.5インチを既にお持ちのお絵描きさんには、11インチはオススメしにくいです。 むしろ12.9インチを買ったほうが良いかと。

9.7インチをお持ちのお絵描きさんは…描画エリアがグッと増えるので…いっそのこと…10.5インチをオススメします。

9.7から10.5に買い換えること自体コスパどうよって話ですが、そう言いたくなってしまうくらい11インチはコスパが低いと感じました。なんたって Apple Pencil を買い換えずに済みますからね。

おさかな
Apple Pencil2 は 初代のほぼ1.4倍の値段で、さらに ペン先のスペアも同梱されなくなってて出費が痛いんですよねえ
 

総括:「片手で持てる限界サイズの液タブ」として最強ではあるが…

強力なCPUとグラフィック性能、Face ID がタテヨコどちらでも認識したりなど、新型の iPad Pro は本当に未来のガジェットになってきてます。

技術とパワーが小さなボディに入っているガジェットとして良い物ではありますが、 ただ、それを活かしきるんなら画面のスプリットが最大限活用できる 12.9インチの方が向いているのでは…と思ってしまうんですよね。

私は、携帯しつつ絵を描ける「片手で持てる限界サイズの液タブ」としてこの11インチを推しています。

たとえこの高機能な部分がオーバースペックだったり、物理的な取り回しが悪くなったとしても、コスパの悪さに目をつぶれば現時点で最強と言っても良いんじゃないかと思います。

その一方で、節約して10.5インチにすれば、浮いた2万円で iPad 版のクリスタが 7年契約できます。 「お金があればおすすめ!」なんて言うのは簡単ですが、こうして実例を挙げると結構ぐっときますね。

ていうか、いっそのこと携帯性(片手で持ったまま描けるレベル)を捨てて、どっしり構えて使える 12.9インチという判断も……。

少なくともお絵描きする分にはどちらも超・即戦力です。 この記事で挙げたメリット&デメリットとコストパフォーマンスを熟慮の上、どちらを愛機にするか選んでいただければと思います。

まあ、こうして考えている時間もまた至福ですよね~。 =D
 

【iPad Pro】11インチか12.9インチか。お絵描き用途向け。※注記追加※2019.06.10調整版

2019年6月10日

【お絵描き目線】2019年 新型 iPad Air は結構アリ! 無印 iPad(10.2含む)よりは Air のがお絵かき向き。でも、もう少し出して10.5のproを買った方がいいかも?

2019年9月11日

ペーパーライクフィルム(PDA工房)レビュー。【iPad Pro 11インチ】※追記あり※

2018年11月8日

Apple Pencil のペン先(Tips)、何故かAmazon直販の方が100円安い…!

2019年3月14日

iPad pro お絵描き中の 首・肩・腰の痛み軽減に役立つスタンドのレビュー! カスタムでさらに便利に。

2019年2月10日

この子で安く済ますという手もアリかも?

iPad pro 9.7 を再評価。今ならコスパ良?(微妙に推し)

2019年1月18日

よく読まれている記事