毎週末更新で210日。30回を迎えた「レトロゲーム絵日記」ですが、前回の30回「ゼルダの伝説」で一応の区切りに。
以降も続けていきますが、これまでの「時代的にはディスクシステムまで」の縛りをリミッター解除しつつ、不定期掲載でもうちょっと自由に描いていこうと思います。
PCエンジン、プレステ、セガサターン、ドリキャス、Xbox、PC … 色々手を出していければなあと。
これまで同様、ゲームのファンアートではなく、自分の好きなゲームシーンを切り取った絵に、コラムをつけて語るコンテンツとして続けていきますので、宜しくお願い致します。
実のところ「レトロゲーム絵日記」は、このサイト内でそれほど人気のあるコンテンツではない(サイトアクセスの5%程度)のですが、個人的には好きなコンテンツで思いのたけをつづった渾身作なのです。
気に入っていただけた方には、少しでも拡散いただけますと喜んで何をさて置いても更新するかもしれません。
なにとぞ、なにとぞ……。
「レトロゲーム絵日記」の振り返り
元々は、漫画描いてる間は絵のコンテンツを全く更新できないので、何となく定期っぽいイラストコンテンツをと思い、iPad お絵かきツール「procreate」の練習と絡めて始めた「レトロゲーム絵日記」。 正直、こんなに続けられるとは思ってなかったので意外に思ってます。
描き始めの頃に比べると、やれることが増えてきて絵に凝り出したのと、Wordpressでの記事作成やレイアウトの小手先も色々覚えてやっぱり凝り出したのとで、もろもろ手がかかるようになりました……。
でもまあ、コンテンツを拡充しつつのスタディが出来たことは良かったのではと思ってます。
ボリュームアップしてきたレトロゲーム絵日記
なんだかんだで、 procreate でのイラスト制作で色々と機能を習得していく内に工程が増えてきています。 テンプレリンクに「procreate で2、3時間で~」とか書いているんですが、早く全修正しないといけない感じです……。
「ワルキューレ」あたりから、普通に半日かけて描いている次第。 サムネイル見るだけでも、あの辺りから描き込み量が増えてるのがわかりますし、それなりに質も上がってきている(と思う)ので、時間かかって当たり前ですけど。
※「スターソルジャー」でパースとった背景描き始めた時から書き込み増の兆候はあったかも?
やってみて判った、タイトルやジャンルの貫通力
当サイトのページビュー数でどうこう言うのはおこがましいのですが、それぞれの絵日記のページビューや反応で、各ジャンルの拡散力……というよりは「いかに刺さるか」の「貫通力」が違うなと思いました。
まず、「スマブラ」に出てるキャラの貫通力は高いなあと。 「アイスクライマー」なんて全然伸びないと思ったんですが結構健闘してます。
「パルテナの鏡」だと、スマブラだけでなく3DS版の続編まで出ているので、結構な反響がありました。 3DS版はビジュアル的には別物になってるのであんまり関係ないかなと思ってたんですが、タイトル知名度も大きいのかな。
加えて「ロックマン」は、スマブラに出てる上にタイトルその物が超人気ジャンルで、しかも「エアーマン」絡みだったので強かったです。
例外は「遊遊記」でした。 一応スマブラ出てるらしいんですが、あまりにも知名度が無かったぽく今ひとつ。 結構よく描けてると思うんですけどねえ。
後は、レジェンドゲーム……「レトロゲームと言えば」的なゲームもやっぱり強い。 今の若い人たちは遊んだこと無いだろうに、というゲームでも健闘してたりします。 「シティコネクション」「奇々怪界」「魔界村」「ドルアーガの塔」「マッピー」「イーアルカンフー」は、ちょいちょい検索から見てくれてる人がいて、意外に息が長いのです。
特に「魔界村」は Twitter で少しだけ受けたので、最初の瞬発力はそこそこありました。
逆に、自分的には一番気に入ってて、タイトル知名度もばつぐんだった「ドラクエ3」はいまひとつで、ちょっと凹みました。 題材をちょっとわき道の思い出というか、ニッチに寄せ過ぎたのかな。 pixiv や Twitter での反応を見るに、もうちょっと記事読みに来てくれる人いても良いなと思ってたのですがなんとも。
まあ、超人気ジャンルの「ドラクエ」ですからね。 相当レベル高いかいいセンスしてないと逆に厳しいのかもしれません。
「バルーンファイト」も全然でしたが、あれはひねらないでパッと見で「バルーンファイトだ!」と判るように描くべきだったなと反省です。 サムネ見ると風船が見えにくいし、ただの地味なオーバーオール着たおっさんしとか認識できないですし。
「ゴエモン2」もそうですね。 やった人しか判らなくて、やった人でもそんなに熱くならないシーンを切り取ってしまったので、これは普通にやっちまったなと。 ゴエモンがゴエモンの顔じゃない時のカットでしたし(えびす丸も)。 これだったら、タイトル画面を背景にゴエモンのバストアップ描いた方がマシだったかもですねえ。
反応について考察したこと
反応で面白かったのは「イース」ですね。
Twitterで、あり難いことにいつもよりRTが多くてコメントまでいただけたせいか、サイトでもまずまずの反応がありました。 でも、Pixivではあまり反応が無く……。渾身作だったのでこれは意外でした。
「イース 1、2」は今30代以上の人じゃないと刺さりにくいと思うので、Twitter と Pixiv では、Pixivの方が年齢層が低い、あるいは古参ゲーマーの活性が低めなのでは……と推測しました。 実際はどうなんでしょうね。
一方、30回目の「ゼルダの伝説」は、Twitterでは盛大に滑りました。自爆レベルで、多分歴代最低の数字でしたね……。 人気のゲームシリーズだし、個人的には30回目で一旦ひと区切りという事で、「イース」ほどではないにしても手を入れていたのでがっくりでした。
実はこの回だけ、アップを金曜の夜でなく土曜の朝にしてみたのですが、これも悪手だったと思います。 サイトのアクセスログ的に、うちのサイトは土曜の昼から月曜までがピークになっているのでそれに合わせたのですが、WebとTwitterではピークが全然違ったんですね。
後で気付いたんですが、TwitterのTLって3200件までしか遡れないんですよね。フォローが多くて活発なTLだと、あっというまに3200を越えてしまいます。
私のTwitterのTLなどは20時間も遡るともう表示限界で、それ以前のツイートが見られません。 フォローが多い人なら数時間で埋まるんじゃないでしょうか。 長くとも1日見ない間にアップされたイラストは、RTでもされていない限り、TLを遡っても他人の目に触れることが無いわけです。
弱小アカウントにとって、Twitterでのアップタイミングのしくじりがどれほど痛いかを改めて思い知りました。
でも興味深いことに、この「ゼルダの伝説」、サイトへのアクセスとPixivに於いてはあの「イース」より上なんです。 Twitterよりもタグなどの検索でコンテンツを探す層が多くて、「消えるTL」的な要素がないからかなと思いました。
シューティングは……(お察し)
残念と言えばシューティングゲーム2つ。 「スターソルジャー」も「グラディウス」も、これが全然……。 どちらもレジェンドなタイトルなので、ちょいちょい検索から見てもらえてはいるんですが。
私の画力の残念さはもちろん大きいですが、シューティングのこの2つだけ他と比べてあからさまに違うんです。 むしろ絵の質的には(ドングリの背比べなレベルだとはいえ)他よりも良い感じなはずなんですけど。
ただ、「スターソルジャー」はサムネイルサイズにすると、何のゲームだか良くわからないので、そのせいも大きいでしょうね。
てか、シューティング回はどれも手間がかかるので、コスパというか燃費が悪い……(笑)。 上手い見せ方や切り取り方があるんでしょうか。 まあ、小手先を弄する前に、もっと絵が上手くならないといけませんけど。
タイトル選定きつくなってきて苦労した話
そんなこんなで色々と学んだり驚いたりすることもあって、レトロゲーム絵日記を描くのは中々楽しいんですが、しんどいのはタイトルの選定です。
一応、自分フィルターとして下記の4つがあって、これを適用すると何気に少ないんですよね。
- 自分がやってないゲームはNG
- 時代的にはディスクシステムまで(PCとアーケードを入れるかは悩み中)
- 原作付ゲームは対象外
- 公式のビジュアルが強すぎるものは避ける
- シューティングは反応薄いからやめとく?(New?)
(3)の原作付きのを避けてるのは、これをイラスト化しても原作の漫画やアニメのファンアートになってしまう気がするからです。 「オバQ」「ハットリ君」「キン肉マン」「聖闘士星矢」といったレトロゲームとしての傑作も多いので惜しいんですけども。
ドット絵と少ない公式絵から妄想するのが楽しくてやっている部分もあるので、「正解がある絵」感が強すぎるタイトルは「レトロゲーム絵日記」フィルター的にはちょっとアレなのです。 でも「ドラえもん」は傑作だったしなあ…。
(4)の公式ビジュアルが強いもの……それはぶっちゃけ、ほぼイコールで「マリオ」です。 そうとう入れあげて熱中したゲームなんですけども。 (3)と同じ理由で、「正解がある」イメージが強過ぎるんです。 でもあまりに惜しいので、何か切り口は無いかと考えてはいます。
ぶっちゃけ「ロックマン」もそうなんですが、あれも「5」までの記号要素が強いビジュアルならギリギリ行けて、「エグゼ」以降のアニメっぽいビジュアルはちょっとやりにくい。 「ドラクエ」も、キャラに個性が無く名前も無かった「1」と「3」はいけるけど、「2」と、後は「4」以降はもう「鳥山明ファンアート」になりそうで手が出しにくい……。
(3)と(4)共通で、うまく言える自信が無いんですが、「公式絵のファンアート」ではなく、自分は「ゲームへの思い出」を描きたいので、こんなフィルターを適用しようとしてしまうのかもしれません。
最近はこの4つに加えてシューティングについての疑問も出てきていますが、自分が好きだったゲームはやっぱり描きたいので、無くすことはできないかな……。
そんなこんなで、自らの画力の未熟さや、ジャンルに思うところがあったり、タイトル選定で悩んだりと色々とありますが、継続によって得る物も少なくありません。
今後も、不定期にはなりますが間隔をあけない程度で、範囲のリミッター解除なゲーム日記を描いていこうと思います。
以上、「レトロゲーム絵日記」の振り返り記事でした。